【一人情シス】実際自分が常駐SEから一人情シスになってみて感じたこと。

hitorijo 転職・仕事

こんにちは。詰めの甘いかずけです。

長らく僕はとある大手企業に常駐SEとして派遣されていました。仕事柄インフラ関係の保守運用だったのでプロジェクトというのが存在しておらず、日々たんたんと仕事という名の作業をこなしていけば、いつの間にか年が明けて、2年目、3年目と常駐期間が長くなっていきました。

そんなこんなで約12年も客先に常駐しました。

その間、僕は自分なりに勉強してスキルは付けていたつもりですが、上流企業の人が仕事も上流を担当して、いつまでたっても経験や取得した資格を生かすこともできず年だけを取っていく自分に危機感と、自分の情けなさに悶々とした日々を過ごしていました。

そこで70社以上不合格の末、とある中業メーカーの社内SEになりましたが、入ってみて気づいたのがシステム担当者は僕だけということ。

そう、「一人情シス」でした。

今は紆余曲折あって一人情シスは卒業できましたが、過去を振り返る限りかなり苦しく発狂しそうなぐらいしんどい環境でした。

常駐SEの時代とは違って夢のような職種に転職できた結果がこれか、と絶望に近い気持ちがあったのも事実です。

今後それぞれの出来事については詳しく書いていきますが、今回は実際社内SEになって感じたことをいくつか列挙して書いていきます。

なぜ一人情シスになったの?

僕自身、恥ずかしながら社内SEとして転職するまで「一人情シス」という言葉を知りませんでした…。

いざ入社してみると、配属は経理部で、入社して3日目には上司より「経理をやってもらう」と言われました。

「えぇ!?」ってな感じでしたが、「総合職として採用されたので、一から勉強しなおすか…」と諦めもありました。結局経理にはならず、中途半端にシステムと経理(の雑用)を行うというわけのわからない立場になりました。

厳密には一人システム担当の方がおられたのですが、その方はある特定のシステム専門みたいな位置づけで、その他多くのシステムが何十年も放置された状態であったこと、その方は1年後に退職すること(退職を言われたのは、入社して半年ぐらいたってからでした)、極めつけはその方が重度のコミュニケーション障害かってぐらい会話ができない人だったので、普段仕事を教えてくれることもなく、実質一人で特定のシステム以外すべてのシステムを任されることになりました。

資料なども笑ってしまうぐらい見事に存在しておらず、存在しても「すべて紙」でした。紙で残っていた書類も年号が昭和だったり、中を見るとWindows95がベースのマニュアルだったりと、とても今の業務に役に立ちそうなものはありませんでした。

実際、サーバがどれぐらいあるのか、DNSサーバがないのでサーバ名もわからず、IP台帳もなく、何とかサーバを見つけてログインしてみようとしてもパスワードがわからない状態。

サーバに入るために、まずはIPやパスワードの資料を見つける必要があるなど、「どこまで遡るんだ」という状態です。

結局、出入りしているベンダーさんからいろんな資料や情報を仕入れていくという状況でした。

そもそも入社面接の際に一人情シスなどの情報はなく、紹介会社からも「すでに2名のシステム担当者がいる」と聞いていましたが、一人は上述の通り特定のシステム専門、もう一人はシステムから取り出したデータからエクセルで資料を作る程度の人で、ちょっとシステムを知ってるという程度の人でした。

なので入社してからの自分の置かれてている環境には驚きました。実際僕が面接する側になってからを思い出しても、面接の際に情シスがあるかどうか、何名で構成されているかなどは、あまり話題にありませんでした。思い返せば求人に書いてある場合もありますよね。

逆に書いてない場合は一人情シスの可能性が高いのでシステム部門が何名で構成されているのか、他のメンバーはどのような業務を日々行っているかなどを探りの意味も込めて面接の際に質問した方がいいと思います。

じゃないと僕みたいにはいってびっくりな状態になります。

社内SEって楽じゃないの?

こればかりは会社によります。

ただ一人情シスの場合ははっきり言って「楽じゃないし、めっちゃしんどい」です。

今後記事にしていきますが、とにかくシステムにかかわるすべてを自分で対応する必要があります。

パソコン画面に映るもの、接続されるもの、出力されるものなどすべてです。システムだけの知識ではだめで、業務知識も必要です。

僕の場合、グループ会社も5社以上あるのですが、それらもすべて僕一人で見ろと言われました。グループ会社ごとに業務内容も異なるのにすべての業務と端末などの資産も管理してセキュリティも向上させて、最新ソリューションのRPAなども活用しろとか、本当にめちゃくちゃでした。

会社の文化や上司の理解などがない場合は、かなりの確率で一人情シスは転職したり、退職していきます。

実際僕が入社する半年前に、別の方がおられたようです。ところが、その方もコミュニケーション能力に難がある既存の年配SEとの会話のできなさや、数多くの業務を押し付けられるなどで病んだのでしょう。

結局退職してしまったそうです。

ちなみにその方は元々取引していたベンダーの契約社員だった方のようで、そのベンダーさんに当時の話を聞いたところ、ご本人もだいぶ精神的に参っていてベンダーさんが励ましていたそうですが、ついに心折れてしまったとのこと。現在は社内SEから常駐SEに戻って活躍しておられるそうです。

この話を聞いた時、僕自身青ざめた感覚がありました。「僕も潰される」と感じたのです。

せめて複数名でシステム部門が構成されていればお互い助け合ったり励ましあったりしますが、独りぼっちは本当に孤独です。誰も助けてくれませんし、自分の仕事も理解してくれません。

ただただパソコンを使って起きる仕事やトラブルがすべてこっちのせいとして振られてきます。

一人情シスの時代は本当にしんどかったです。

一人情シスがまかり通る会社とは

古い体質の会社ほど一人情シスがまかり通っています。未だに「システム部門なんてただの間接部門で金食い虫だろ」と思ってる会社は少なくないです。

実際うちの会社はDXなんて流行りの言葉を言うものの、スタンプラリーのようにずらりとハンコが並ぶ書類がいたるところにあって、変化を良しとしない会社です。

そのような会社はシステム担当なんて、都合の良い便利屋さんとしか思ってないので人を増やしてくれないんです。

実際、ようやく増員の話が出て常駐SEでいいから人に入ってもらおうと何社かに声かけて話を聞いていたところ、面談の後に辞退してきた会社がありました。

理由をおたずねしたところ、「一人情シスで会社が回っているとはとても信じられない。体制がとても心配でエンジニアを派遣させらるにはリスクがある」と言われたことがありました。

指摘されたことがすべて図星で悲しくなったのを鮮明に覚えています。

同時に「こんな環境だと断られてばっかりで誰も助けてくれないんじゃないか」と本気で思いました。

さらに「会社としても一度システム的に痛い目に合わないと理解できないんでしょうね」と言われてしまいました。本当そう思います。

痛い目に合わずに、老舗でコツコツと良くも悪くも安定志向の会社はシステムにかかわる人の仕事なんて眼中にないんだと今の会社に入って悲しい気持ちになったものです。

まとめ

ちょっと暗い話になってしまいましたが、一人情シスはとにかく孤独でしんどいです。全責任と孤立無援状態から退職や転職していく人が多いのは事実だと身をもって経験しました。

実際僕も、いろんな経験ができたら、辞めてやると思ってました。

一人情シスで良いのはある意味いろんなことを経験できる(させられる)ことだと思います。

とはいえ、個人的な経験から一人情シスはおすすめしません。

紹介会社に提出した求人票では複数名いたとしても、実際は電話取次だけの人だったり責任がない派遣社員だったりと実際頭数にいれられないようなケースもあるので、面接の際に人数や仕事の割り振りなどは質問しておくことをお勧めします。

【ご参考】僕が転職活動の際に何度も心が折れそうになっても、気持ちを支えてくれた本です。

「嫌われる勇気(本)」


嫌われる勇気 特装版 自己啓発の源流「アドラー」の教え

「嫌われる勇気(kindle)」


嫌われる勇気

「幸せになる勇気(本)」


幸せになる勇気 特装版 自己啓発の源流「アドラー」の教えII

「幸せになる勇気(kindle)」


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「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)(kindle版)」


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かずけ

小さい間は手がかかるため、親として余裕が持てず可愛い場面に出会ってもなかなか記録に残せませんでした。 上の子が少し大きくなったのをきっかけに、さり気ない言葉や仕草を残していこうと思います。 詰めが甘いへっぽこブログですが、くすっと笑えて、ちょっぴり役に立ちそうな出来事を書いていきます。
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